以前に書いた、筋肉の起始停止について続きを。
筋トレは、筋肉に負荷をかけた状態で伸ばしたり縮めたりして鍛える行為です。
起始停止が分かれば何処から何処までを遠ざけたり近づけたりすれば良いかを把握出来るので、より効率的に対象筋を鍛えることができます!
と言う訳で今回は前回の続きを!
筋トレの効果を高める為の「筋肉の起始停止」上腕二頭筋
上腕二頭筋は二の腕の力こぶの部分ですね!
コレは名前の通り長頭と短頭、二つの筋肉からなる部位です。
- 長頭の起始=肩甲骨関節上結節。肩甲骨の上部端から肩関節の間を通って肘の方に向かって走る。二の腕の外側。
- 短頭の起始=肩甲骨烏口突起。肩関節より内側で鎖骨の下辺りから体前面に出っ張って出ている肩甲骨の先端から、コレまた肘の方へ向けて走る。二の腕の内側。
- 長頭・短頭の停止=共に橈骨粗面上端。肘の少し下。
と言う感じで走っております。
パッと見肘から肩の単関節筋と思いきや、肘も跨いだ上に肩関節も跨ぐ二関節筋なのです。
加えて痛みやすいと言われるローテーターカフ(後述します)と共に肩関節へ上腕骨上端をはめ込んでいる筋肉で、球状の周りにある為、腱を痛めやすい筋肉でもあります。要注意!
筋トレの効果を高める為の「筋肉の起始停止」上腕三頭筋
お次は二の腕の後ろ側!上腕三頭筋です。
コレまた名前の通り外側頭、内側頭、長頭の三つの筋肉で構成されます。
- 上腕三頭筋外側頭の起始=上腕骨近位部後面。背中側の肩の下付近で、名前の通り三頭筋の中で最も腕の外側を走ります。
- 上腕三頭筋内側頭の起始=上腕骨遠位部後面。肘と肩の間くらいの位置で、少し他より短い。長頭に重なって下を走っている。
- 上腕三頭筋長頭の起始=肩甲骨関節下結節。肩甲骨と肩関節部の間くらい(脇付近)の位置で、唯一肩甲骨と繋がっている。
- 上腕三頭筋の停止=尺骨肘頭。その名の通り肘頭の辺りですね。三頭全てこちらに走っております。
と、こんな感じで御座います。
筋トレの効果を高める為の「筋肉の起始停止」番外:ローテーターカフ
コレは主に鍛える方は多くないと思いますが、少し触れたのと重要な筋肉なので番外編として書いていきます。
ローテーターカフ、知らない方はホント初耳かと思いますが簡単に言いますと、
といった感じなのですが、肩甲骨から上腕骨上部に向かって走っている筋肉群を総称した呼び名となっております。
肩甲骨から上腕骨を引っ張り、上記の通り肩にはめ込んでいるような形状となっており、加えて肩関節の安定に寄与しております。
具体的には、
- 棘上筋
- 棘下筋
- 小円筋
- 肩甲下筋
と呼ばれる四つの筋肉の総称で、これらの筋肉によって様々な角度に動かす事ができます。
但し自由度が高い反面、強い部位では無い為、脱臼などの障害に見舞われやすい部位でもあります。
加えて肘や手首のようにサポートするギアも無い為、肩の怪我にはより注意が必要です。
痛めるとしばらく様々な筋トレができなくなってしまいます!ご注意ください。
筋トレの効果を高める為の「筋肉の起始停止」今回も参考になりましたか?
筋肉の起始停止、今回はここまでとさせて頂きます!
前回は上半身の主要部位三箇所でしたが、今回は腕周り中心の紹介となりました。
脚などの部位も残っておりますので、また引き続き書いていきたいと思います!